最近ヘイジ―IPAの種類もどんどん増えてきて何を買えばいいのか、どれが自分の好みに合っているのか、大変悩ましいところですよね。
そこで今回の記事では、下記の目次に沿って、ヘイジ―IPAについて簡単に解説していきます。
ヘイジーIPAはIPAの派生スタイル!濁ったビールのこと
そもそも「ヘイジ―IPA」の意味を知らないという方へ
日本語訳すると「Hazy=霞(かす)んでいる」という意味で、ヘイジ―IPAは、濁った(霞んだ)ビールのことです。
ヘイジーIPAは、IPA(=インディアン・ペールエール)の派生スタイルの一つ。
爽やかな香りとジューシーな味わいを楽しむことができる、新しいスタイルのIPAとして注目されています。
ヘイジーIPAとは対照的に、2000年に注目を浴びた、アルコール度数の高い、強めの苦みとアロマの香りが特徴的な「ウエストコーストスタイルIPA」というビールもあります。
ヘイジーIPAの特徴3つを解説
ここでは、ヘイジーIPAの特徴を簡単に3つ紹介していきます。
1. 独特な濁り
ビールの製造に使われる「ホップ」という原材料は聞いたことがありますよね。
そのホップを大量に使うことで、ホップの中に含まれている成分(=ポリフェノール)とモルト(麦芽)がタンパク質やデンプン質と結びつきます。
その結果、きれいな蜜柑(みかん)色をした、ヘイジ―IPA独特の濁りが現れるのです。
また、酵母(微生物)が、濁りを生み出してくれる場合もあります。
酵母は時間が経つと沈殿してしまうことがあるため、飲む前に軽く混ぜることで、酵母による濁りも生まれます。見た目から愉しむことができておすすめです。
2. フルーティーなアロマ(香り)
ビール好きがそそられる香りは、ビール作りには欠かせないホップとモルト、酵母から。
甘くて爽やかな香りが特徴のヘイジ―IPAは、フルーティーなホップのフレーバーが使用されていることが多いです。
沢山のホップを使用することでも香りが付きますが、ドライホッピング(=ビール製造過程の製法の一つ)が、非常に大切な過程となっています。ビールの発酵が終わった段階の熟成時に、ホップを直接入れることで、この爽やかな香りを楽しむことができます。
また、ヘイジ―IPAに限らず、酵母がビールの発酵段階で、エステルという芳香成分を含んだ液体を作ります。このエステルが、香り付けをしてくれるため、そそられるビールの香りが生まれるのです。
3. 苦さを抑えた味わい
通常、ホップとモルトは一緒に熱をかけられ煮込まれます。そうすることで、苦み成分が分泌され、苦いビールが出来上がるのですが、ヘイジ―IPAは、少し違います。
先ほどお話したドライホッピングという製法によって、熱した後のビール発酵段階でホップを投入し、ホップが高温にさらされないので、苦さも抑えられていることが大きなポイントです。
また、苦さを数値で表すIBU(=international Bitterness Units)という指標があるのですが、以前流行ったビアスタイルの平均値は、IBU:30~40以上でした。しかし、ヘイジ―IPAは、IBU:20~30で、IBUが平均よりも低い数値を記録しており、苦さが抑えられていることが分かります。
自分好みのクラフトビールを探すときは、このIBUを見てみるのも面白いですね。
ビールの苦味が苦手な方やフルーティーなビールが好きな方には、ヘイジ―IPAをぜひオススメしたいです。
まとめ:ヘイジーIPAはまだまだ新しいビアスタイル!苦いのが苦手な方やフルーティーなビールが好きな人には特におすすめ!
最近流行りだしたこのビアスタイル、『ヘイジ―IPA』についての魅力をお伝えしました。特に大事なポイントを下記にまとめてあります。
- IPA(=インディアンペールエール)のまだまだ新しい派生スタイル!
- ホップとモルトにより、きれいな蜜柑色の濁った(霞んだ)ビールが出来上がる!
- ドライホッピングにより、フルーティーな爽やかな香りと苦さを抑えたクラフトビールに!